夜分遅くに失礼、姫君。

颯樹:誰?・・・そこにいるの?
和泉:やぁ、姫君。夜分、遅くに失礼するよ。
颯樹:和泉大将。こんな時間にどうしたんですか?
和泉:ちょっと。姫君の顔を見たくなってね。
颯樹:和泉大将、私は姫君じゃないですから。そんな呼び方止めて下さいって言ってるのに。
和泉:あははは…ごめん、ごめん。颯樹ちゃん。
颯樹:別にいいですけど…何かあったんですか?
和泉:何かあったら、慰めてくれるのかい?
颯樹:そう言うつもりじゃ
和泉:(クス…)冗談だよ。本当に可愛いね、颯樹ちゃんは。
颯樹:用がないなら、帰って下さい!!大声出しますよ。
和泉:出してもいいけど、困るのは颯樹ちゃんだと思うよ?
颯樹:なんで、ですか?
和泉:まず一つに、俺がのんびりこの場にいないって事。二つ目に、君が無防備だって事。そして三つ目に、君の単衣姿を見せても良いって言うならの話し。
颯樹:ひと・・・きゃぁぁぁ!!!


甲賀:颯樹ちゃん!?
九条:何だ!どうした!
相模:颯樹!
甲斐:颯樹、何かあったんか!?

和泉:わぉ。一言で、みんな走って来る。
颯樹:ちょ、ちょっと!
和泉:一番最初は、甲賀君かな?

※突然、襖が開く。

甲賀:颯樹ちゃん!?…って、アンタ。
九条:颯樹!
相模:大丈夫か!?
甲斐:うわぁっとと・・・って、え?和泉大将?
和泉:どうも皆サン、お揃いで。

甲賀:良い根性してるよね、雪桜隊に忍び込むなんてさ。
和泉:警護、甘いんじゃないの?簡単に入れたよ。
九条:んなワケねーだろうが。
和泉:まぁ…俺にとっては、かな?
甲斐:颯樹の部屋で何してんですか!!
相模:事と次第によっちゃ、容赦しませんよ、和泉さん。

甲賀:颯樹ちゃん、ともかくこっちに…あれ?

颯樹:みんな・・・出てけぇぇぇぇ!!!!!!!!

※刀を振り回す颯樹


全員:どわっ!!
和泉:おっと。ちょっと寝顔を見てから帰るつもりだったけど、邪魔して悪かったね。
颯樹:和泉大将!
和泉:ん?
颯樹:ちゃんと呼んで下されば、行きますって約束は有効ですよ。
和泉:・・・颯樹ちゃん。
颯樹:そんな悲しい顔しないでください。
和泉:ははは…やっぱり、颯樹には敵わないね。サイコーな女だよ、颯樹は。
颯樹:な!?
和泉:好きだよ、颯樹。
颯樹:なっなっなっ・・・!!

和泉:フフフ。おやすみ、良い夢を。





※こちら記載されております内容は、全てフィクションです。




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